フジタ ヨシコ   FUJITA Yoshiko
  藤田 佳子
看護学部 看護学科
准教授
発表年月日 2025/12
発表テーマ シニア世代の健康行動継続要因の検討
発表学会名 第45回 日本看護科学学会
主催者 有森直子
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 新潟
開催期間 2025/12/06~2025/12/07
発表者・共同発表者 井上直子、藤田佳子、松本尚子
概要 【目的】シニア世代の個人における健康づくりは、疾病予防や元気に生活するために長期にわたって取り組む必要があるが、継続に困難さがある。本研究の目的は高齢者が継続している健康維持のための行動とその行動を維持する要因を明らかにすることとした。
【方法】対象は自立して生活している70歳以上の人とし、A市役所からの紹介、機縁法で募集し、2024年10月〜2025年3月に半構造的インタビューを実施した。インタビュー内容は健康を維持するために行っている行動とその行動が継続できる理由とした。分析はインタビューの逐語録について意味を損ねないようにコード化し、共通する意味内容のコードをまとめ、段階的に抽象度を上げ、サブカテゴリ、カテゴリを生成した。
【倫理的配慮】所属機関の研究倫理委員会の承認を得て実施した。承認番号(H2022007)
【結果】研究協力者は70歳代8人、80歳代2人(女性7人、男性3人)で、日中はボランティア活動やデイサービス、町内会の会合参加などの外出を週数回していた。既往歴は高血圧や高脂血症で健康維持のための行動は、測定(血圧、体重など)、運動、食事バランスの注意だった。インタビュー時間は30分~60分だった。分析の結果、123コード、38サブカテゴリ、9カテゴリが生成された。カテゴリ[日々の健康状態をモニタリングする](サブカテゴリ5、以下数字で示す)は<観察し現状維持していることを判断する>など測定継続での自分の健康状態の見守り、[不調は放置せず解決を目指す](5)は<変調を感じたら すぐに対処する>など体調変調の対処、[厳密にしない](6)は<気楽にやれることをしている>など無理のないゆるい制限、[厳密な一線を引いて守る](2)<自分の中で守るところは守る>などポイントを厳守する姿勢だった。[自分の経験を基に確かな行動を選ぶ](5)<運動効果を実感する>など自分の健康を守る実感や確信、[知識を得て活用する](1)<得た知識や情報を日常生活で使う>で、知識を生活で実践していた。[好きなことを楽しむ](6)<楽しみのためにやりくりする>などで楽しみの積極的取り入れ、[人との交流で健康を育む](7)<家族と 一緒にいることを張り合いに感じる><身近にモデルになる人を見つける>など交流を支えにし、健康行動に役立てていた。[現状に感謝する](1)は健康維持行動ができることそのものに感謝の念があった。
【考察・結論】高齢者が継続している健康維持のための行動を継続する要因は、健康状態をモニタリングして変調に早く対処し、健康行動の厳密さのバランスをとり、人との交流や楽しみを取り入れること、高齢者特有な要因として加齢による身体の変化を自覚しつつも健康維持の行動ができる現状に感謝することであると示唆された。本研究はJSPS科研費 JP22K17433の助成を受けた。