フジタ ヨシコ   FUJITA Yoshiko
  藤田 佳子
看護学部 看護学科
准教授
発表年月日 2024/12/08
発表テーマ 認知症高齢者の家族介護者のソーシャルキャピタル醸成プログラム開発に向けたインタビュー調査
発表学会名 第44回 日本看護科学学会
主催者 前田ひとみ
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 熊本
開催期間 2024/12/07~2024/12/08
発表者・共同発表者 藤田佳子、井上直子、松本尚子、伊藤薫、三好陽子、春名誠美
概要 本研究では、認知症高齢者を介護する主介護者の介護に対する思いや介護者のサポート体制、介護をして困ったことや難しいこと、必要とする情報やサポートを明らかにし、介護者と認知症をもつ人が地域で生活を続けていくためのSCを醸成するためのプログラム内容を検討するための一助とする。結果は、主介護者は全員女性であり平均年齢は57歳であった。認知症高齢者を介護している主介護者の困ったこと、難しいこと、必要とするサポートについては、    逐語録から43コードが抽出され、そこから8サブカテゴリー、3カテゴリーが導き出された。カテゴリー「I:ひとりで抱える」は、介護していることを周囲の人に言えず、親や配偶者が今までと異なってしまったことを受け入れられず、自分で抱え込んで周囲の支援を求められない状況である。カテゴリー「II.公的支援とつながらない」は、介護での情報不足や相談窓口がわからないなどがあり、外部の支援を得る機会に巡り合えない状況、認知症の人自身が嫌がるなどで外部のサービスを使用できない状況である。カテゴリー「III.社会とのつながりをもちにくい」は、仕事と介護を行うため、自分の時間がないことや家族内だけで介護する状況である、ことが明らかになった。
 認知症の高齢者を介護する家族介護者は、介護を家族内で行うことにより家族に負担をかけまいと自分で抱え込んだり、外部の支援につながる機会を得にくい状況にあることが明らかになった。逆に介護を通して、周囲とつながりを持つことで支援とつながりやすくなるケース、一人で抱え込まず満足のいく介護を行うことができたケースもあった。家族介護者の介護負担を軽減するためのSC醸成は、同様な介護をしている介護者が気軽に立ち寄れる場づくり、専門家による情報提供や相談を気軽にできる場の広い告知、認知症高齢者が近所で集う場所をつくるなど地域での見守り体制作り、が求められていることが示唆された。