ノナカ ミツヨ   NONAKA, Nitsuyo
  野中 光代
看護学部 看護学科
講師
発表年月日 2025/05/24
発表テーマ 重度知的障害者の肥満改善に向けた母親への介入プログラムの社会実装(母親の容認プロセスから母親への介入プログラムの社会実装に至るまで)
発表学会名 第10回医療行動分析学研究会
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 大阪府高槻市
開催期間 2025/05/24
発表者・共同発表者 野中光代, 柳澤理子, 森礼子
概要 【目的】知的障害者は一般より肥満者の割合が多く、肥満の程度も高い。重度知的障害者は自らの健康について理解することが難しく、全ての日常生活に支援を必要とする。本研究の目的は、我々が開発し、減量効果を確認した重度知的障害者向けの減量プログラムは本プログラムを全国の知的障害者通所施設の看護師等が実施した際の、肥満の重度知的障害者の減量効果を検証し、社会実装上の課題を明らかにし、それに対応した改善をすることである。
【方法】研究デザインは、前後比較とする。対象者の適格基準は、療育手帳A、18歳以上、BMI25以上、在宅、75歳以下の母親、除外基準は過去6か月以内に専門家から食事指導を受けた者とする。リクルートは日本知的障害者福祉協会を通じて行う。プログラムは、2週間のベースライン、4か月間の介入(「母親の肥満受容プロセス」と「行動分析学」に関する2回の学習会と月1回の面接)と3か月間のフォローアップの計7か月半とし、学習会は看護師または管理栄養士が母親に実施する。プライマリーアウトカムは体重とし、看護師等が施設で測定する。セカンダリーアウトカムは、知的障害者のこだわりの得点、ターゲット食品の1日あたりの摂取量とし、母親が家で記録する。社会実装上の課題と改善策についてのデータは、看護師等のプログラムチェックリストと、看護師等と母親の感想とする。本研究は日本福祉大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施する。
【これまでの研究の経過】Ⅰ肥満の自閉症を伴う成人重度知的障害者の母親の認識と行動を明らかにした(野中他,2019)。Ⅱ明らかになった「母親の肥満容認プロセス」と行動分析学を基に、重度知的障害者の肥満改善に向けた母親のためのプログラムを開発し(野中他,2020)、Ⅲ母子9組に実施し減量効果を確認した(Nonaka et al., 2023)。Ⅳさらに愛知県内15の知的障害通所施設を2群に割り付け、看護師等が母子介入群15組、対照群13組にクラスターランダム化比較試験を実施し、介入群のみ有意な体重減少を確認した(Nonaka et al., 2025)。Ⅴサンプル数を増やしてプログラム効果を検証することと、全国の施設でプログラムを実施する上で、看護師等へのプログラムの研修やデータ収集方法等、課題を明らかにし、改善する必要が出た。