ワタナベ ケンイチロウ
WATANABE, Kenichirou 渡辺 顕一郎 教育・心理学部 子ども発達学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 受託研究等 |
標題 | 利用親子組数が少ない地域子育て支援拠点の利用促進等に関する調査研究 |
執筆形態 | 共同 |
掲載区分 | 国内 |
担当範囲 | 主任研究者として全体を総括 するとともに、おもにⅠ章・Ⅱ章・Ⅳ章 を担当 |
著者・共著者 | 近棟健二、奥山千鶴子、金山美和子、亀山麻衣子 |
概要 | 本稿では、人口5万人未満の市町村の実情に着目し、少子化や人口減少に伴い子育て支援のニーズ量が減少傾向にある地域においても、なお地域子育て支援拠点が必要とされる理由を明らかにし、併せて拠点の利用促進の方法を検討することを目的とした。444市町村から回収できた調査結果等に基づいて、小規模な自治体では、拠点の支援者が利用者のニーズを把握したり、利用者との相互の関係を築きやすいという利点があることや、コンパクトな行政機関ゆえに部署を超えた連携を図りやすいという利点があることを明示した。その上で、こうした利点を活かし、子育て家庭の孤立を防ぎ、母子保健との連携を図りつつ予防型支援に取り組むことが小規模な自治体における拠点事業の必要性であると考えた。また、拠点の利用促進方法については、調査の分析結果に基づき、①丁寧な周知活動、②利用者のニーズに基づく支援内容の充実、③共働き家庭の利用促進、④多機能型支援による相互利用効果、⑤施設・設備等の利便性を高める、⑥予防型支援に積極的に取り組む、の6点を提案した。併せて拠点の利用促進を効果的に推進していくための課題について、研修の機会の充実、人材の確保、多機能型支援に取り組む場合の事業間連携の必要性などについても言及した。 |