バンノ ヤスヒロ
BANNO, Yasuhiro 坂野 裕洋 健康科学部 リハビリテーション学科 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 変形性膝関節症患者に対するshared decision makingを用いた運動処方が運動アドヒアランスに与える影響 |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 愛知県理学療法学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 愛知県理学療法学会 |
巻・号・頁 | 35(2),82-89頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 本田太一、坂野裕洋、北山知世、倉知楓花、服部貴文 |
原著者 | 本田太一 |
概要 | 【目的】運動アドヒアランスは, 変形性膝関節症(膝OA)患者の運動療法において重要である. 患者と医療者が意思決定の過程を共有するshared decision making(SDM)は, 患者の運動アドヒアランスを向上させる可能性がある. そこで本研究では, SDMによる運動処方が膝OA患者の運動アドヒアランスや疼痛関連症状に与える影響と, SDMによる運動処方が奏功する患者の特性について検討した. 【方法】保存的治療を受けている膝OA患者19名を, SDMによる運動処方を行うSDM群10名と運動パンフレットを配布する対照群9名に無作為に振り分け, 各運動プログラムを4週間継続するように指導した. 4週間の運動プログラムの実施前後に膝関節機能, 疼痛, 自己効力感, 健康関連QOL, 運動プログラム終了後に4週間の合計運動時間と1日の平均歩数を評価した. 【結果】歩行時痛は両群で介入後に有意に減少したが群間差は認めなかった. 運動時間はSDM群が対照群と比較し有意に高値を示し, SDM群で介入前の歩行時痛が低いほど運動時間が多かった. 【結論】SDMによる運動処方は膝OA患者の運動時間を増加させ, 歩行時痛が軽度な者ほど有効である可能性が示唆された. |