ハヤシ ユウスケ
HAYASHI, Yusuke 林 祐介 社会福祉学部 社会福祉学科 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 医療ソーシャルワーカーによる保証人問題の解決に向けた地域活動についての量的研究―日本医療ソーシャルワーカー協会会員への質問紙調査より |
執筆形態 | 単独 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本医療ソーシャルワーカー協会 |
巻・号・頁 | 58(2),9-18頁 |
概要 | 本研究では、保証人問題の解決に向けた地域活動についての実態を把握しつつ、どのような要因が地域活動の有無に関連しているのかについて検討した。併せて、上記活動を実践していないMSWが抱いている地域活動のイメージによって、MSWの認識に違いがあるのかどうかを検証した。本研究で得られた主な結果は、以下の5点であった。①保証人問題の解決に向けた地域活動を実施しているMSWは、回答者全体の1割未満であった。②職場内で役職を持っているMSWやガイドラインを活用しているMSWは、同問題の解決に向けて地域活動を実施している割合が高かった。③同問題の解決に向けた地域活動の有無との関連において、MSW自身の18項目のうち「地域活動はMSWの業務ではないと認識していますか」を除く17項目で関連がみられたのに対して、職場環境や地域状況に関する項目で関連があったのは限定的であった。④イメージする地域活動で最も多かったのは、既存のネットワークを活用した地域活動であった一方で、他者発信型のように他者の動きを待つという姿勢では、地域活動実践につながりにくいことが示唆された。⑤イメージする地域活動によって、MSWの認識に違いがみられた。以上の内容から、MSWが保証人問題の解決に向けた地域活動を拡げていく上で端緒となる知見を得ることができた。 |