トウナイ ルリコ
TONAI, Ruriko 東内 瑠里子 教育・心理学部 子ども発達学科 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | その他(学内) |
標題 | 日本福祉大学2011年度公募型研究プロジェクト採択研究「『幼保一元化』の国際的動向を踏まえた保育の質を高める保育実践のメカニズム解明-『知的教育』に焦点化して-」報告書 |
執筆形態 | 共同 |
著者・共著者 | 亀谷和史、勅使千鶴、中村強士、木村和子、宍戸洋子、金ミンジョン、韓仁愛 |
概要 | 日本では、少子化社会対策会議決定「子ども・子育て新システムの基本制度について」(2012年3月2日))によって、幼稚園と保育所の機能を一体化することとなった。ここには、保育実践理論上、2つの課題がある。1つは、幼稚園で行う実践は「教育(学校教育)」であり、保育所で行う実践は「保育」であるという保育実践に対する考え方が、これまでの保育実践理論上成り立つのかどうか。もう1つは、待機児童解消のために保育の量的拡大を進めながら、あわせて保育の質を高めることも目指されているが、「質の高い保育」がこれまでの保育実践理論においてどのように整理されてきたのか明らかになっていない、という点である。
そこで本研究では、この2つの保育実践理論上の課題を明らかにするために、幼児期における知的教育に着目する。知的教育に着目する理由は、今日の知識基盤型社会のなかで、教育学上重要だと指摘されている社会文化的コンピテンシーとしての知的教育を、理論上説明していかなければならないためである。この点は、これまでほとんど検討されてきていない。社会文化的コンピテンシーとしての知的教育が、これまでの幼稚園と保育所の実践においてどのように展開されてきたのか、そして現在展開されているのか明らかにする。調査方法は、国内の文献調査およびフィールド調査、また日本の現状を客観的に判断するために、海外研究として、日本よりも一歩進んで幼保一元化を達成しようとしている韓国の動向について明らかにしたい。 総ページ:277 |