キマタ カズミ
KIMATA, Kazumi 木全 和巳 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/09 |
形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
標題 | 「「憐れみ」で終わらせない「障害理解教育」」の「憐れみ」について
--「共感的理解」を重視したソーシャルワーク実践論の試みのための覚え書き-- |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 現代と文化 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉大学福祉社会開発研究所 |
巻・号・頁 | (147),109-141頁 |
概要 | この研究ノートでは、ソーシャルワーク実践の視点から「障害理解教育」実践を発展させるために、改めて「共感的理解」を重視する立場から「憐れみ」概念の理解を中心に、「同情」、「共感」、「共鳴」などのその展開を含めた諸概念の検討をした。この時の手がかりの基本としたのは、花崎皐平(1981)であり、花崎が参照した内田義彦(1971)であり、大塚久雄(1966)であった。花崎をはじめ内田や大塚の思想には、スピノザ、ホッブズ、ルソー、スミス、ウェーバーなどの古典とそれぞれの独自の解釈があった。ニーチェは「同情」に徹底して批判的であった。暴力と結びつきやすいと指摘したアーレントの「憐れみ」「同情」の批判と、「しょうがい」との関連で糸賀一雄(1968)の「発達的共感」も加えた。そして、現代的な視点から、動物行動学の「共感」論や平田オリザの「同情」から「共感」へという考え方や特権的なマジョリティへのダイバーシティ教育の視点からの「共感」論についても触れてみた。 |