キマタ カズミ
KIMATA, Kazumi 木全 和巳 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
標題 | ソーシャルワーク実践理論における
「エンパワメント」概念の批判的検討のために Jan Fook(2016)『ソーシャルワーク 実践へのクリティカル・アプローチ』 (第三版)を手がかりにしつつ |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 日本福祉大学社会福祉論集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉大学社会福祉学部 |
巻・号・頁 | (148),75-103頁 |
概要 | グローバル化が進み,格差が拡大し貧困が増大する世界と社会において,新自由主義
(ネオリベラリズム)に対抗するソーシャルワーク実践理論の創造が求められている. こうした時代には,改めて「エンパワメント」概念について批判的検討を行う必要性が あると考える.この研究ノートでは,クリティカル・アプローチの実践理論を深めてき たFook(2016)を手がかりにして「エンパワメント」概念を検討をすることを目的とし ている.Fook は,オーストラリアで活躍している中国系女性の実践的な研究者である. Fook は,「エンパワメントにおける脱構築的/再構築的プロセスの4 段階」として, ①脱構築(権力(パワー)と権力関係の構築と操作),②抵抗(権力と力関係の支配的 な構造に対する問いかけ),③挑戦(権力と力関係に対する支配的で欠落した構造のラ ベリング),④再構築(権力と権力関係に対する現存する解釈の変更と,権力と関連す る実践に対する新しい見方の創造 そしてラベリング)を提案している.こうした提 案を中心に,ソーシャルワーク実践における「パワー」「エンパワメント」概念につい て批判的に検討する. |