|
タグチ オサム
TAGUCHI, Osamu 田口 修 健康科学部 リハビリテーション学科 助教 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2026/09 |
| 形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | パトスの知と作業療法における臨床的実存 ―「治す」ことから「響き合い」へ― |
| 執筆形態 | 単独 |
| 掲載誌名 | 現代と文化 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 日本福祉大学福祉社会開発研究所 |
| 巻・号・頁 | (153),19-36頁 |
| 概要 | 本稿は,作業療法の臨床的意義を「治す」技術としてではなく,「響き合い」の実践として再定位することを目的とする.生物医学的モデルは,疾患の局在化と治療介入の標準化を推進した一方,患者の主観的経験を臨床知の周縁へと退けてきた.これに対し本稿は,メルロ=ポンティの身体論,中村雄二郎の「パトスの知」「共通感覚」「場所(トポス)」「共振」を理論的枠組みとして,精神科領域の陶芸実践と認知症ケア領域の洗濯物たたみの二事例を哲学的・解釈学的に検討する.その結果,対象物の抵抗への応答的関与と生活史に支えられた反復行為を通じて,対象者と作業療法士のあいだに媒介的関係が生成し,他者性を損なわない応答の持続としての「響き合い」が成立することを示した.以上より,作業療法を,人と世界との連関を結び直す臨床実践として再考する. |