フジモリ カツヒコ
FUJIMORI, Katsuhiko 藤森 克彦 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | イギリスにおける市民年金構想 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 『海外社会保障研究』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 国立社会保障・人困問題研究所 |
巻・号・頁 | (157),16-28頁 |
概要 | 「市民年金」とは、居住要件に基づいて支給する年金である。ベーシック・インカムの一種と考えられ、英国では平成14年ごろから議論となった。この背景には、保険料拠出要件に基づく現行の年金制度は、子育てや介護を担う女性を中心に不利な制度になっていることがあげられる。このため、昨今の英国の公的年金改論議において、「市民年金」構想が注目されるようになった。しかし、英国政府は、①権利には責任が伴うという「保健原理」の重視、②市民年金には膨大な財政負担が生じること、③未納者と納税者の間での不公平感が生じること、④保健原理の例外措置の拡大のほうが有効なこと、といった点から「市民年金」を退けた。本稿では、「市民年金」の長所と短所を探り、英国での議論の整理を行った。 |