コマツ リサコ
KOMATSU, Risako 小松 理佐子 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 |
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研究期間 | 2012/04~ |
研究課題 | 社会福祉の運営に関する研究 |
種別 | 研究テーマ |
概要 | 社会福祉制度は個人・家族のニーズを充足し、それによって自立した生活を可能にすることを目的として存在している。ところが、制度は、それを利用しようとする利用者サイドからみた場合、利用者のニーズを十分に満たすものとはなりえていないことが少なくない。一例をあげれば、「制度の隙間」といわれるような問題である。こうした問題を解決しようとする場合に、制度は、個人のニーズを集合的にとらえ、基準を設定するといった方法で成立しているがゆえの限界をもっていると認識する必要がある。他方において、個人のニーズはあくまでも個別的なものであるゆえに、両者をそのままの形でマッチングさせることは困難である。以上のような認識の下に、本来、制度と個人のニーズという異なるベクトルを有する要素を融合させるための場として「運営」という空間を設定し、制度と個人をつなぐための方法を考えている。 |