ナガエ ミヨコ   NAGAE, Miyoko
  長江 美代子
看護学部 看護学科
教授
発表年月日 2015/09/05
発表テーマ 性暴力救援センター開設に向けて:都市型ワンストップ拠点病院立ち上げのプロセス
発表学会名 第2回日本フォレンジック看護学会学術集会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 古澤亜矢子、服部希恵、土田幸子、井箟理江、田中敦子
概要 【背景と目的】ケアされない暴力被害の影響が慢性化し、形を変えて世代連鎖し家族全体の健康をむしばんでいる。深刻なケースほど性暴力がかかわっていた。本研究の目的は、都心において性暴力被害直後から中長期の継続した支援を提供できる病院拠点型医療・司法・行政ワンストップシステムを構築することである。しかし拠点病院を探し、センター開設を決定するまでには1年以上を要した。研究前の活動報告であるが、今後他地域での開設をスムーズにすすめるための情報提供になると考えた。
【方法】A地域でワンストップシステム構築のための協力体制を整える:1)地域内拠点病院の可能性を探る。2)拠点候補病院で関連の研修を継続して実施する。3)実際にワンストップセンターで活動している専門家に以下の目標での講演を依頼する:被害者の様子や支援体制の実際を聞くことで、①医療の役割が具体的にイメージできる②支援体制における多職種連携の構築が具体的になる③上記によりワンストップ導入のきっかけとなる。4)拠点病院を引き受ける上での障害となっている内容を抽出し対策を立てる。5)助成金の獲得。
【結果】講演会の参加者の9割以上がワンストップセンターの必要性を認識し、多くが設置場所として24時間救急体制の産婦人科がある総合病院を具体的にあげた。医療では24時間体制への懸念が強かったため、SANE(性暴力被害者支援看護師)の活用の可能性を示した。上記の経過を受け拠点候補病院は地域貢献としてワンストップセンター設置を決定した。準備委員会が構成され、助成金の確保、支援者やSANEの養成が進められている。
【考察】A地域では別のタイプの県警主導型性犯罪ワンストップがあることで、県警との連携に時間がかかっている。またA地域の資源を生かしたシステムの構築を目指しているが、新たに生み出すプロセスに不安の訴えがある。継続していくための組織作りと財源確保も課題の一つである。