アサイ ユウジ
ASAI, Yuji 浅井 友詞 健康科学部 リハビリテーション学科 教授 |
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発表年月日 | 2023/10/25 |
発表テーマ | 慢性めまいに対する理学療法士が介入する前庭リハビリテーションの効果 -DHIによる検討 |
発表学会名 | 第82回日本めまい平衡医学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 川村 愛実, 浅井友詞,蒲谷嘉代子,勝見さち代,福島諒奈 ,岩﨑真一 |
概要 | 慢性めまい患者に対する理学療法士(PT)が介入する前庭リハビリテーション(VR)についての,慢性めまい患者の重症度に対する有効性をDHIにて検討した。慢性めまい患者10名(年齢64.6±15.9歳,女性10名)に,3か月ヶ月間週1回の頻度で5回,月1回の頻度で2回の、,計7回PT介入VRのプログラムを実施し,た。Home VRは毎日2回,合計20分以上のHome VRを実施を指導し,日記にて管理した。VRはGaze stability exercise,Habituation exercise,Substitution exerciseとした。めまいの重症度はDHIにてVR前,1,2,3ヶ月後に実施し,18点以上の減少を「有意な改善」,14点以下を「機能障害なし」,16~26点を「軽症」,28~44点を「中等症」,46点以上を「重症」とした。また,「有意な改善」を認めるか「機能障害なし」に至った症例を改善例とした。DHIの平均はVR前が46.8±11.0点に対し,1ヶ月後26.6±15.1点,2ヶ月後21.6±11.4点,3ヶ月後15.6±12.1点と,いずれもVR前に対して有意に改善した(p < 0.05)。改善例は,1ヶ月評価ヶ月後で4例(40%),2ヶ月評価ヶ月後で5例(50%),3ヶ月評価ヶ月後で7例(70%)認めた。下位項目ではPhysicalはVR前16.0±3.8点から3ヶ月後5.8±3.6点,EmotionalはVR前15.4±5.5点から3ヶ月後6.6±7.2点,FunctionalがVR前15.4±6.3点から3ヶ月後3.2±2.9点といずれも有意に改善した(p < 0.05)。下位項目の3ヶ月後の点数の残存(残存率)は,Physicalが5.8/28点(21%),Emotional が6.6/36点(18%),Functionalが3.2/36点(9%)であり,PhysicalがFunctionalと比較し有意に点数の残存を認めた (p < 0.05)。1,2ヶ月後より3ヶ月後がより改善を認めており,介入期間は3ヶ月以上が望ましい可能性が示唆された。 |