ヤマモト サヤカ
YAMAMOTO, Sayaka 山本 さやか 看護学部 看護学科 講師 |
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発表年月日 | 2018/12/16 |
発表テーマ | 特別養護老人ホーム職員の認知症ケアシミュレーション教育の学び |
発表学会名 | 第38回日本看護科学学会学術集会抄録集 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 山本さやか,藤野あゆみ,田中和奈,百瀬由美子 |
概要 | 【目的】介護保険施設職員は、認知症高齢者の示す行動心理症状への対応に苦慮すると指摘される。本研究では、特別養護老人ホーム(以下,特養)の職員がシミュレーション教育を通して学んだ興奮状態の認知症高齢者への必要な対応を明らかにし、シミュレーション教育の現場での活用可能性について考察する。【方法】特養の看護・介護職に認知症模擬患者を用いたシミュレーション教育を実施した。Kolbの経験学習モデルを基盤とし、①講義②ブリーフィングセッション③シミュレーションセッション④デブリーフィング⑤評価とまとめ、で構成した。ファシリテーターが記録したディスカッション内容から「興奮状態の利用者の言動の理解と具体的な対応」に関する語りをまとめた。【倫理的配慮】本研究は所属大学の研究倫理審査委員会の承認を受け、研究への参加は自由意思であること等を説明し、同意を得て実施した。【結果】参加者は14名(介護職13名、看護職1名)で、平均年齢36.2±7.3歳であった。参加者の語りは【感情の揺らぎに対する思考転換の促し】【なじみの空間の共有と再構築】【影響をもたらす要因の模索】【その人らしい力の発揮の促進】【施設利用者への相互作用をふまえた安全性の確保】【状況に合わせた環境を変える意識】【家族を取り込んで共に解決する姿勢】にまとめられた。【感情の揺らぎに対する思考転換の促し】では「気持ちが切り替えられるようにする」等が、【なじみの空間の共有と再構築】では「認知症高齢者が今まで行ってきたことを活かす」等が、【影響をもたらす要因の模索】では「不快・不安な要因を聞いてみる」等が、【その人らしい力の発揮の促進】では「その人の他のしたいことを引きだす」等が語られた。興奮状態の利用者以外への働きかけでは【施設利用者への相互作用をふまえた安全性の確保】では「他利用者の安全確保」等が、【状況に合わせた環境を変える意識】では「人・場所・時間の変更をする」等が、【家族を取り込んで共に解決する姿勢】では「家族の状況をふまえての対応」等が語られた。 |