ユハラ エツコ   YUHARA, Etsuko
  湯原 悦子
社会福祉学部 社会福祉学科
    社会福祉学部 社会福祉学科
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/12
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 元非行少年が自らの回復のストーリーを語る意義と効果
執筆形態 単独
掲載誌名 更生保護学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 日本更生保護学会
巻・号・頁 17,41-52頁
概要 本研究では日本において、元非行少年が自らの改善と更生に向けた努力を市民と分かち合った場に焦点を当て、その場を少年の更生に役立ち、社会的包摂が促進されるものにしていくためにいかなる工夫が必要かを示すことを目的とした。そのために犯罪や非行の防止をミッションに掲げるNPO法人Aが主催し、元非行少年が自らの立ち直りの経緯と時々の心情を語った市民向け勉強会の参加者アンケート回答325枚の内容分析を行った。結果、参加した矯正・保護関係者や一般市民は少年に生じた変化に注目し、少年の持つ力に気付き、彼らの心情について理解を深めていた。元非行少年が自らの改善や更生への努力について語ることは、市民の非行少年への理解を促し、社会的包摂を促進する点で効果が期待できる。ただしそのためには、少年の改善と更生を願う人たちが聞き手になり、少年の立場に立って非行の背景や心情を理解しようと努めることが求められる。