アサイ ユウジ
ASAI, Yuji 浅井 友詞 健康科学部 リハビリテーション学科 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2022/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Effects of a walking program in patients with chronic unilateral vestibular hypofunction |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | . Phys. Ther. Sci. |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 34,pp.85-91 |
著者・共著者 | Hayato Asai, PT, MSc1), Satona Murakami, MD, PhD1)*,
Hiroyuki Morimoto, PT, PhD1, 2), Yuji Asai, PT, PhD3), Eric G. Johnson, PT, DSc4), Yutaka Yamashita, PT, MSc1), Mitsuya Horiba, PT, PhD1), Yoko Mizutani, MD5), Kayoko Kabaya, MD, PhD6), Yoshino Ueki, MD, PhD1) |
概要 | 片側前庭機能低下の慢性患者において、めまい、姿勢不安定、活動低下、不安の症状が顕著である。前庭リハビリテーションは効果が報告されているが、適度な身体活動が前庭機能や不安に与える影響については十分に明らかにされていない。本研究では、歩行プログラムがこれらの症状改善にどのように寄与するかを調査した。対象は、片側前庭機能低下と診断された21名の患者(平均年齢60.9歳)である。患者は3か月間、毎日30分の歩行を指示され、歩行プログラム前後で身体活動、臨床症状、自己認識された障害、不安、姿勢安定性を評価した。身体活動は加速度計を用いて測定し、症状や不安はアンケートを用いて評価した。結果は歩行プログラム後、中等度から高強度の身体活動時間が有意に増加した。めまいと自己認識された障害が軽減し、不安レベルが有意に減少した。また、視覚や感覚フィードバックに依存する条件で姿勢の安定性が向上した。本研究の結果から、歩行プログラムが慢性片側前庭機能低下患者に対して身体活動の増加、臨床症状および不安の改善、姿勢の安定性向上をもたらす可能性が示唆された。また、歩行は安全かつ取り組みやすい運動であり、前庭リハビリテーションの補完的治療法としての有効性が考えられる。 |