ユハラ エツコ
YUHARA, Etsuko 湯原 悦子 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 名古屋市における犯罪行為をした者への支援の実態と課題
-再犯防止推進計画策定にかかる事例調査の結果から- |
執筆形態 | 共同 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本社会福祉学会 |
巻・号・頁 | 64(4),56-69頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 名古屋市は2017年に法務省が実施する地域再犯防止推進モデル事業に取り組む地方公共団体の一つとして選定された.事業実施にあたり翌年,市内で福祉や保健等の支援を行う92機関を対象に,過去3年間に万引きや窃盗,詐欺などで逮捕された者(以下,犯罪行為者)を支援した経験の有無,再犯の有無,支援内容や課題等を尋ねる調査を行った.結果,犯罪行為者の支援は59機関(67.0%)が経験しており,報告された201事例のうち26.9%に支援中の再犯が確認された.課題として精神障害,認知症や治療を要する疾患を抱える対象者が多く地域の保健・医療機関との緊密な連携が不可欠なこと,ソーシャルワークの観点から多機関連携による支援体制の構築が必要であること,状況によっては新たなサービスの創造が求められることが確認できた.これらは今後,全国の自治体が再犯防止推進計画の立案に取り組むにあたり,参考になる知見と思われる. |