ユハラ エツコ
YUHARA, Etsuko 湯原 悦子 社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉学部 社会福祉学科 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/04 |
形態種別 | その他(論文) |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 社会的孤立を防ぐには -介護殺人の事例から考える |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 更生保護 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本更生保護協会 |
巻・号・頁 | 69(4),12-15頁 |
概要 | 介護殺人のなかには、相手を殺害後、自らも死のうとしていたが死ねなかったという心中がらみの事件が多くみられる。そのような場合、裁判終了後、しばしば加害者の自殺が生じている。加害者の自殺は、釈放後すぐに起きることもあれば、数年たってから起きることもある。
最近、介護殺人の事件には執行猶予に加え、保護観察が付される場合が増えてきた。保護司らの力を借りつつ、地域で何とか立ち直っていってほしいという裁判員らの願いが込められているのだろう。介護殺人は、未遂でなければ再犯の危険性はほぼゼロであるが、加害者が自殺する可能性は極めて高い。保護観察では、この点に留意しつつ、対象者が生きる力を取り戻せるよう支えていくことが求められる。保護司との関わりのなかで、生きる意味を見出した者は確実に存在する。 |