アサイ ユウジ
ASAI, Yuji 浅井 友詞 健康科学部 リハビリテーション学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/03 |
形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「健常者におけるGaze Stability Exerciseの効果-重心動揺と動体視力での検討-」 |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 『日本福祉大学健康科学論集』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉大学健康科学部・日本福祉大学健康科学研究所 |
巻・号・頁 | 第13巻,27-32頁 |
担当区分 | 責任著者 |
概要 | 頸部の屈伸や回旋による頭部の動きは、健常人や前庭障害患者双方の重心動揺を増加させるとの報告があり、転倒との関連が示されている。また前庭障害患者においてはVORの機能低下から動体視力が悪くなるが、健常人においても頭部運動の頻度、速度が高くなると動体視力が低下する。そこで今回は、健常人における頸部回旋時の重心動揺の増加や視力の低下に対し、通常前庭障害患者に行われているGaze stability exerciseを応用し、重心動揺と視力の変化について確認した。対象は健常な男女41人で介入群とコントロール群に分け、介入群はGaze stability exerciseを毎日3週間行い、コントロール群は何も行わなかった。評価は重心動揺と動体視力を計測し、介入前と3週間後の2回測定しそれぞれ比較をした。結果、介入群は介入前と比べ重心動揺と動体視力が有意に向上した。一方コントロール群は変化が認められなかった。介入群におけるこれらの変化はGaze stability exerciseにより中枢性の前庭脊髄機能の向上、Central preprogramming、前庭神経核や小脳でのプルキンエ細胞などで運動学習が起こったと考えられる。したがってバランストレーニングにおいてgaze stability exerciseなどの前庭リハビリテーションを併用することにより、転倒予防等に関してより良い効果が期待できるのではないかと考える。 |