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マスイ カナコ
MASUI, Kanako 増井 香名子 社会福祉学部 社会福祉学科 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2022/02 |
| 形態種別 | 学術雑誌 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 「DV被害者である親が経験する子育ての実態〜当事者インタビューの分析から児童福祉実践への示唆〜」 |
| 執筆形態 | 共同 |
| 掲載誌名 | 社会福祉学 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | 62(4),72-85頁 |
| 担当区分 | 筆頭著者 |
| 著者・共著者 | 増井香名子・岩本華子 |
| 概要 | 本研究の目的は,DV 被害者である親の子育ての実態を明らかにし,児童福祉分野に おける被害親の支援・介入方策の検討につなげることである.そのために子どものいる DV 被害女性 27 人の半構造化インタビューの分析を行った.その結果,被害親の子育ては,加害 親による暴力と支配により「親機能の奪われ」を経験すること,一方で暴力と支配に対抗し
「親機能の必死の遂行」を行っているということが明らかになった.分析からは困難な状況の なかで子どもを守り子どもの成長を促進するという被害親のストレングスが見いだされた. また,子どもに関する多様な要因が関係の継続の有無に影響を与えていることが示された. 分析結果から,加害親が被害親の子育てに影響をもたらす暴力と支配の内実とそれによる家 族関係の力動をアセスメントすること,被害親のストレングスに焦点をあて,子どもの安全 と福祉のために被害親と協働していくという新たな視点を提示した. |