コバヤシ ヨウジ
KOBAYASHI, Yoji 小林 洋司 社会福祉学部 社会福祉学科 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | ハンセン病問題における語りの諸相 語りをめぐる葛藤に注目して |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 日本福祉教育・ボランティア学習学会研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉教育・ボランティア学習学会 |
巻・号・頁 | 43,38-55頁 |
概要 | 本論文では、ハンセン病問題における語りの現状と実践的な位置を素描するとともに、語りを担う学芸員の実践の中の葛藤から、 ハンセン病問題における語りの課題、 すなわち風化に抗う語りが、 福祉教育・ボランティア学習実践・研究にどのような示唆をもたらすかということについて検討した。
媒介者である学芸員に対するインタビュー調査の結果として、ハンセン病問題における語りにはハンセン病問題を理解するための 「深まりの契機」 として洗練していく側面と、 学習者と媒介者の相互作用を含めた語りの多声性を創発する契機という側面があることが確認された。 また、 この側面は、 ハンセン病問題における風化に抗う語りの実践に際して、 「正確さ」 と 「非完結性を可能性として捉える視点」 の双方を射程に入れ検討する必要性を明示していた。 このことは、 ハンセン病問題に限らず、 語りと親和性の高い福祉教育・ボランティア学習実践においても示唆的な視点であるといえる。 |