ナカムラ ヤスヒサ
NAKAMURA, Yasuhisa 中村 泰久 健康科学部 リハビリテーション学科 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「統合失調症者の認知機能障害が生活技能に及ぼす影響-就労及び就労継続に必要なスキルに着目して-」 |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 『日本福祉大学健康科学論集』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉大学健康科学部・日本福祉大学健康科学研究所 |
巻・号・頁 | 16巻,29-34頁 |
著者・共著者 | 中村泰久 朝倉起己 新宮尚人 |
概要 | 近年,統合失調症者の認知機能障害と社会的転帰への関連性が注目されている.本研究では統合失調症者38名を対象に,認知機能障害が就労及び就労継続スキル(獲得必要スキル9項目, 一定必要スキル13項目)に影響を与える因子の検討を行った.対象者の基本情報(年齢,性別,羅病歴,初診時年齢,教育歴)と機能の全体的評定尺度(GAF),統合失調症認知機能簡易評価尺度(BACS-J)を測定し,精神障害者社会生活技能評価(LASMI)に基づき算出した各スキルとの相関関係を確認した.その結果,獲得必要なスキルとは,教育歴とBACS-Jの言語性記憶と学習,ワーキングメモリ,運動機能,Composite Scoreに有意な相関を認められた. 一定必要スキルは,運動機能,注意と情報処理速度,Composite Scoreに有意な相関が認められた.次に各スキルを従属変数とし,相関が認められた認知機能障害との重回帰分析の結果,獲得必要スキルに言語性記憶と学習が影響を与え,一定必要スキルには,注意と情報処理速度が影響を与えている可能性が示唆された.本研究の結果から,就労準備段階,就労継続段階の各スキルの阻害因子となる認知機能障害に相違があることが示された.
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