マツシタ アキオ
MATSUSHITA Akio 松下 明生 教育・心理学部 学校教育学科 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/01 |
形態種別 | 大学研究所等紀要(論文) |
標題 | 幼児造形表現から小学図画工作科及び中学美術科の学校間接続に関する教育内容の研究 -幼保・小・中に於ける造形表現から図画工作及び美術への教育内容の検証- |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 日本福祉大学子ども発達論集第15号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉大学 教育・心理学部 |
巻・号・頁 | (第15号),1-17頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎松下明生・古田年寿 |
概要 | 本稿では、幼児の造形表現から小学校と中学校の美術造形教育の繋がりと学校間接続について現状分析を行い、過去から将来へ向けての検証を行った。幼児教育から小学校教育への接続や小学校から中学校へのそれは、それぞれの研究はされて、先行研究が存在するが、こうした幼保小中と義務教育が終わるまでの教育内容についての分析はあまり見られない。美術造形についての教科教育に焦点をあてて、子どもの発達段階を踏まえ、文部科学省検定済の図画工作や美術の教科書の新旧を比べつつ、接続校間の学びがスムーズな流れとなっているのかを含めて比較と検討を行った。現在の美術造形教育の柱となっている、ハーバート・リード(1893-1968)やV.ロ-ウェンフェルド(1903-1961)が同様に、視覚的な写実主義として9∼10才では、記憶や想像から描く段階から、自然を見て描く段階へと移行し、描画の発達という視点で述べるとすれば、様式による絵画表現からいわゆる写実的に移行するよ言っているにも関わらず、日本の図画工作教育法では益々、抽象化された「見て描く写実性」を排除する流れになってしまっている。その後の中学校美術科との接続に向けては不連続な状況であることも明らかにした。さらに将来の日本の美術造形教育について、図画工作科が教科としてのレゾンデートルは何かを探り、知的好奇心の源になる教科として明らかにする必要性があることうぃ提言している。 |