キジマ シュウジ
KIJIMA, Shuji 来島 修志 健康科学部 リハビリテーション学科 健康科学部 リハビリテーション学科 助教 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | その他(論文) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「回想法によってもたらされる援助者の態度変容に関する研究-認知症高齢者との実施過程に着目して-」 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 日本福祉大学大学院修士論文 |
概要 | 研究の目的は,回想法によってもたらされる援助者の態度変容を,認知症高齢者との回想法実施過程に着目して明らかにすることを目的とした.研究方法は,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて,第1焦点者の8回分の分析を行い,第2,第3援助者の継続比較分析を行った.その結果,態度変容の4つの観点として,【対象者理解の変容】,【回想法理解の変容】,【自己認識の変容】,【認知症ケア観の変容】というコアカテゴリーを抽出し,態度変容のプロセスは,回想法実施経過に沿って,「対象者理解」,「回想法理解」,「自己認識」の3つの観点において,それぞれ態度変容が認められた.さらにそれぞれの態度変容が進むと,「認知症ケア観」が変容することが認められた.以上の結果から,回想法によってもたらされる援助者の態度変容は,パーソンセンタードケアの理念である「オールドカルチャー」から「ニューカルチャー」への変革の姿を表していた,といえる.今後,認知症ケアの現場において「ニューカルチャー」を浸透させていくひとつの手段として,回想法を捉え直すことが可能になる,と考察した. |