ヤマモト サヤカ
YAMAMOTO, Sayaka 山本 さやか 看護学部 看護学科 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/10 |
形態種別 | その他(論文) |
査読 | 査読あり |
標題 | 地域在住高齢者に対する匂いを使った回想法の有効性(第2報)~匂いを使った回想法と一般回想法の群間比較~ |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 日本早期認知症学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10(2),105-112頁 |
著者・共著者 | 梅本充子,柴田悦代,山本さやか |
概要 | 本研究の目的は、地域在住高齢者に対する匂いの感覚刺激を取り入れた回想法を実施し、視覚を中心とする一般回想法と比較した。対象はA・B市の地域で自立した生活を送る高齢者18名、A市は匂い刺激回想法群9名、平均年齢77歳、B市は一般回想法群9名、平均年齢72歳であった。認知機能(Syndrom kurz test,以下SKT)、抑うつ度(GDS15)、QOL(SF-8)による介護予防の有効性を検討した。回想法の効果をプレ・ポスト・フォローアップテスト(2か月後)で調査し、群と測定時期を主効果とする2要因分散分析および変化量の分析を行った。結果では、認知機能SKTにおいて記憶力得点、記憶力と注意力の総得点で、匂い刺激回想法群に交互作用が認められたものの、ベースラインに差がみられたため、一般回想法に比し、改善効果が高いとは言い切れない結果となった。しかし、匂い刺激回想法群で身体機能と全体健康感で測定時期の主効果が得られたが、交互作用は得られず、抑うつ同様、有意な改善は得られなかった。今回の結果から、軽度認知機能障害(MCI)者については、匂いを使った回想法のアプローチも有効に利用できると考えられる。 |