アサイ ユウジ
ASAI, Yuji 浅井 友詞 健康科学部 リハビリテーション学科 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2020/05 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Effects of low-intensity and short-duration isometric contraction after static stretching on range of motion, passive stiffness, and isometric muscle force |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | J Phys Fitness Sports Med |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 9(5),pp.247-255 |
著者・共著者 | Shin Goto, Shingo Matsuo, Masahiro Iwata, Wakako Tsuchida, Genki Hatano, Satoshi Kataura, Yasuhiro Banno, Yuji Asai, Shigeyuki Suzuki |
概要 | スタティック・ストレッチングは柔軟性改善のために広く用いられているが,一方で筋力やパフォーマンスに悪影響を及ぼすことが報告されている。先行研究において,スタティック・ストレッチング後の低強度かつ短時間の等尺性収縮が,ストレッチングによって生じる筋力低下を抑制することが報告されている。しかしながら,スタティック・ストレッチング後の低強度かつ短時間の等尺性収縮が柔軟性に及ぼす影響について,受動トルクやスティフネスを用いて詳細に検討した報告は見当たらない。そこで,本研究はスタティック・ストレッチング後の低強度かつ短時間の等尺性収縮が柔軟性および筋力に及ぼす影響を検証する。対象者は健常者16名(男性8名,女性8名)とし,右ハムストリングスに対して300秒間のスタティック・ストレッチング(SS),300秒間のスタティック・ストレッチング後に6秒間の30%最大等尺性筋力発揮(SS-30%MIVC),6秒間の30%最大等尺性筋力発揮(30%MIVC)をランダムな順で,3日間に分けて実施した。評価指標は関節可動域(ROM),スティフネス,最大受動トルク,等尺性筋力とし,介入前後で測定した。結果,ROMおよび最大受動トルクはすべての介入後に有意に増加した。一方で,スティフネスと等尺性引力は,SS後でのみ有意に低下した。さらに,SSおよびSS-30%MIVC後のROMの値は,30% MIVC後の値よりも有意に高値を示した。また,SS-30%MIVC後の最大受動トルクの値は,SS後の値よりも有意に高値を示した。一方で,SS後のスティフネスの値は,30%MIVC後の値よりも有意に低値を示した。これらの結果から,スタティック・ストレッチング後の低強度かつ短時間の等尺性収縮は,ストレッチング後に生じる筋力低下を抑制するために有効ではあるが,一方で同時にスタティック・ストレッチングによるスティフネス低下効果も同時に抑制することが示唆された。 |