アサイ ユウジ   ASAI, Yuji
  浅井 友詞
健康科学部 リハビリテーション学科
教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2021/02
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 Acute and chronic effects of static stretching at 100% versus 120% intensity on flexibility
執筆形態 共同
掲載誌名 Eur J Appl Physiol
掲載区分国外
巻・号・頁 121(2),pp.513-523
著者・共著者 Taizan Fukaya, Shingo Matsuo, Masahiro Iwata, Eiji Yamanaka, Wakako Tsuchida, Yuji Asai, Shigeyuki Suzuki
概要 スタティック・ストレッチングの急性効果に関する研究は多く行われているが,一方で慢性効果に関する研究はほとんど行われていない。そこで,本研究は異なる強度のスタティック・ストレッチングの柔軟性に対する急性および慢性効果を検討することを目的とした。対象は健常男性23名とし,1週間に3日間の実施頻度にて4週間,1分間のスタティック・ストレッチングを100%強度にて行う群(12名)または120%強度にて行う群(11名)にランダムに振り分けた。ストレッチングの急性効果の確認として,毎回のストレッチング実施前後に関節可動域(ROM)最大受動トルク,スティフネスを測定した。また,慢性効果の確認として,介入期間開始前,開始2週間後,4週間後に同様の評価指標を測定した。結果,120%強度群では100%強度群と比較して,全12セッションでより大きなROMの増加,12セッション中11セッションでより大きなスティフネス低下,12セッション中6セッションでより大きな最大受動トルクの増加が認められた。慢性効果について,100%強度群および120%強度群ともに,ROMはストレッチング開始2および4週間後に有意に増加した。最大受動トルクは100%強度群でストレッチング開始2および4週間後に,120%強度群ではストレッチング開始4週間後に有意に増加した。以上のことから,急性効果については,120%強度にてストレッチングを実施した方が100%強度にて実施するよりも大きなROM,最大受動トルク,およびスティフネスの変化を生じることが示唆された。また,慢性効果については,ストレッチングの実施強度に関わらず,4週間のストレッチングによりROMおよび最大受動トルクは増加するが,スティフネスは変化しないことが示唆された。