アサイ ユウジ   ASAI, Yuji
  浅井 友詞
健康科学部 リハビリテーション学科
教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2023/04
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 Acute and prolonged effects of 300 sec of static, dynamic, and combined stretching on flexibility and muscle force
執筆形態 共同
掲載誌名 J Sports Sci Med
掲載区分国外
巻・号・頁 22(4),pp.626-636
著者・共著者 Shingo Matsuo, Masahiro Iwata, Manabu Miyazaki, Taizan Fukaya, Eiji Yamanaka, Kentaro Nagata, Wakako Tsuchida, Yuji Asai, Shigeyuki Suzuki
概要 スタティック・ストレッチング(SS),ダイナミック・ストレッチング(DS),それらを組み合わせたコンバインド・ストレッチング(CS)はウォームアップの一環として広く用いられている。しかしながら,どのストレッチング方法が柔軟性やパフォーマンス改善に最も効果的かは不明である。そのため,本研究では,関節可動域(ROM),最大受動トルク(PPT),スティフネス(筋の硬さ),等尺性および求心性筋力に対するSS,DS,CSの急性効果およびその効果の持続時間を検討した。対象者は健常男性20名とし,右ハムストリングスを対象にした300秒間のSS,DS,またはCS(150秒のSS後に150秒のDS,または150秒のDS後に150秒のSS)をランダムな順で,4日間に分けて実施した。評価指標はROM,PPT,スティフネス,等尺性および求心性筋力,筋電図を用いた筋力測定中の筋活動とし,ストレッチング直前,直後,20分後,60分後に測定した。結果,すべてのストレッチング方法においてストレッチング直後にROMとPPTが有意に増加し,一方で等尺性筋力が低下した。また,これらの変化はすべてのストレッチング60分後まで持続していた。同様に,すべてのストレッチング方法においてストレッチング直後にスティフネスが有意に低下した。また,CS後のスティフネス低下はSまたはDSと比較して長く持続する傾向にあった。求心性筋力はSSおよびCS直後に有意に低下した。一方で,すべてのストレッチング直後に求心性筋力測定中の筋活動が同じように低下したにも関わらず,DS後には求心性筋力は変化しなかった。これらの結果から,300秒間のSS,DS,またはCSは,柔軟性および筋力に対する異なる急性効果およびその持続時間を有している可能性が示唆された。